あれ、もう11月始まっちゃった?
もはや2018年も、終わりじゃん。
なんてことを思いながら、久しぶりにブログを書いています。
そういえば去年もこの時期に同じことを書いていた気がします。確かめてみましょう。
もう2017年も11月に入り、今年が終わりそうになっています。
ほらね。
さて今回は、タイトルにも書いていますし、上のブログを引用したのでもうわかっている方もいると思いますが、今年も私が「良き…」と思っているアニメ主題歌2018年秋版を、勝手にご紹介します。ちなみになんで毎期書かないのかと聞かれると、なんででしょうね。私にもわかりません。
※一部ネタバレを含みます。
※気がついたら軽く5,000字超えていました。今日の予定が排水溝にたまった髪の毛の本数調べしかなくて、仕方なく読んであげてもいいかなって方は、よろしくお願いします。
高校生の気分が味わえる主題歌
高校が舞台になることの多い、アニメの世界。2018年秋アニメでも、高校が舞台の作品がいくつも放送されています。そして高校を舞台にした作品の主題歌は、クリスなんとなく調べによると、透明感とか瑞々しさとか爽やかさといった要素がちりばめられているんですよね。
「17才」 ハルカトミユキ /『色づく世界の明日から』
まずは、『色づく世界の明日から』のオープニング「17才」です。ほら、最初のハミングや優しく軽やかに響くアコギの音色から、ミントみたいな清涼感が漂ってきませんでしたか?
そもそも曲名が「17才」という時点で、優勝。青春ど真ん中じゃないですか。爽やかさが曲のタイトルで完成しているわけです。ずるい。
しかも映像の演出がほんっとに素晴らしい!モノクロの映像がじんわりと色づいていくという演出なんですが、アニメのストーリーとリンクしているんです!
主人公の月白瞳美は、幼い頃に色覚を失ったことで感情が乏しくなり、人と交わることを避けるように。そんな彼女を心配した祖母の琥珀が、魔法で自分が17歳だった時代へ瞳美を飛ばします。60年前の世界に突然投げ込まれた瞳美は、写真美術部に所属する葵唯翔と出会い、彼が描いた絵にだけ再び色をみるというのがあらすじです。
オリジナル作品なのでこの先のことは全く読めません。しかし、瞳美の目に映る色がどのように広がっていくのかを想像させてくれる、そんなオープニングだと感じたのです。なにより、じんわりと色づいていく映像の中の景色をみて、美しいと思わずにいられませんでした。
ちなみにこの作品の舞台は、長崎。実際の景色、そして色をみに行きたいなと思う方がいらっしゃったら、私が運転するので一緒に行きましょう!
色づく世界の明日から公式サイト:http://www.iroduku.jp/
「youthful beautiful」 内田真礼 /『SSSS.GRIDMAN』
イントロのギターリフに、走り出したくなる『SSSS.GRIDMAN』のエンディングテーマ「youthful beautiful」。内田真礼さんのキュートな歌声も相まって、瑞々しさが爆発しているような楽曲ではないでしょうか。
ストーリーは、1993年から放送された『電光超人グリッドマン』を原作とした、特撮ヒーローもの。主人公たちには、否が応でも怪獣に襲われるという異常な日常が訪れます。そんな異常の中にも、高校生たちのいたって普通の日常があるわけです。
エンディングの映像で描かれるのは、新条アカネと宝多六花という2人の女の子の、普通の高校生活。エンディングだけをみると、とても特撮ヒーロー作品だとは思えない、キラキラした青春アニメなんです。炭酸飲料のCMをみているかのような気分すら味わえますよ。
あとアニメとは全然関係ないのですが、内田真礼さんはソフトバンクホークスのガチめなファンだというのもポイント。推せる。
TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」公式サイト:https://gridman.net/
物語と共鳴しすぎてる主題歌
こちらの記事でも書きましたが、アニメ主題歌はそのアニメとの親和性が高くあってほしいというのが、私の持論というか願いなんです。どんなに曲が良くても、そのアニメの世界観に合っていなければ、そこで集中力が途切れてしまうんですよね。
その逆もしかり。メロディや歌詞が物語の一部となっているそんな楽曲なら、のめりこみ方も全然違います。
「FREEDOM」 BLUE ENCOUNT /『BANANA FISH』
2クール目も、1クール目以上に緊迫した状況が続く『BANANA FISH』。2クール目のオープニングテーマであるBLUE ENCOUNTの「FREEDOM」からは、物語に通ずる緊張感がひしひしと伝わってきます。
ていうか1クール目だけでも主人公アッシュは、大切な仲間を失ったり因縁の対決で大けがを負ったりするなど、血をみない日がないわけですよ。そんな壮絶な日々を送っているのに2クール目もますます緊迫しているもんだから、みているこっちの心臓が持ちません。
そんな日々の中で、彼の一筋の光となっていた英二の存在もますます大きなものに。緊張感のあるメロディですが、サビの盛り上がりには唯一心を許した英二を大切に想うアッシュの気持ちがありのままのっているような気がするのです。
あと映像がマジで反則。原作冒頭のアッシュの瞳に惹きこまれない人いるの?いないよね?サビのアッシュの自然とこぼれる笑顔からの、もうどうしようもない苦しく切ない顔への流れとか、もう泣くやん。無理。
TVアニメ「BANANA FISH」公式サイト:https://bananafish.tv/
「時計台の鐘」 eastern youth /『ゴールデンカムイ』
明治時代後期の北海道を舞台に、壮絶でおもしろい金塊争奪戦を繰り広げるゴールデンカムイからはエンディングの「時計台の鐘」を紹介します。エンディングテーマを奏でるのは、北海道出身のロックバンド eastern youthです。
生命力みなぎりまくっているゴールデンカムイにピッタリな骨太ロックサウンドは、厳しい自然の大地を一歩一歩力強く踏みしめているかのような力強さを感じさせてくれます。もはや、むさくるしさすら感じるほど。しかし、ずしんと響くこの重さがたまらなくいいんですよね。
アニメがこれからも続くなら、ずっとイースタンでいいやんと思ってしまうくらい、作品と楽曲・アーティストの歯車があっていると思うんです。私は。
TVアニメ「ゴールデンカムイ」公式サイト:http://www.kamuy-anime.com/index.html
懐かしい!言葉遊びが秀逸な主題歌
そのアニメを象徴するワードがちりばめられた主題歌も、そのアニメに没頭するにはうってつけだと思っています。というより、そのアニメのためにわかりやすい歌詞で書きおろされた楽曲は、聴いていて楽しいものなんです。
「徒花ネクロマンシー」 フランシュシュ /『ゾンビランドサガ』
こちらの楽曲を聴いて、昭和歌謡や戦隊ヒーロー主題歌を思い浮かべた皆さま。仲間ですね♡ この楽曲は、新感覚ゾンビアニメ『ゾンビランドサガ』のオープニングテーマ「徒花ネクロマンシー」です。
アニメのストーリーをざっくりお話しすると、ゾンビとしてよみがえった女の子たちが佐賀を救うためアイドルとして活動していくという内容。わけがわからないという方もいらっしゃるでしょう。大丈夫です。私もまだよくわかっていません。
しかし、しょっぱなに女の子が車に轢かれる映像を4アングルからみたのは初めてでしたし、日本は火葬なのにゾンビとして蘇っている時点で理解の範疇をこえているしで、なんかもう新感覚なんて言葉で収まりきらない作品です。
さて、曲の話に戻りましょう。映像と一緒にみると情報量が多いので、一旦曲だけに耳を澄ませてください。
過酷な運命乗り越えて 脈がなくても突き進む
それが私たちのサガだから「徒花ネクロマンシー」歌詞より引用
彼女たちはゾンビなので、もうすでに死んでいるわけです。だから脈がなくても突き進めると…。そして「それが私たちのサガ」はきっと、「佐賀」と「性」をかけているんですね。ゾンビを活かした言葉遊び イズ グッド DEATH。
TVアニメ「ゾンビランドサガ」公式サイト:https://zombielandsaga.com/
「スパッと!スパイ&スパイス」 ツキカゲ /『RELEASE THE SPYCE』
一度聴いたら最後、「スパッパッパラッパ スパパパパパラッパ」というフレーズが頭と耳にこびりついて離れない魔曲。それこそが、リリスパこと『RELEASE THE SPYCE』のオープニングテーマ「スパッと!スパイ&スパイス」です。
この曲のすばらしさもやはり、言葉遊びだと思います。語感にはもはや快感を覚えるほどです。
「スパッパッパラッパ スパパパパパラッパ」はもちろんなんですが、サビには一度は耳にしたことがある、あの遊びのフレーズが!
あのコはだ~れ?
あのコじゃ分からん
暴いてみせましょ
そうしましょ
はないちもんめですよね。これは憶測でしかないのですが、得体がしれない悪の組織と戦うスパイアニメだからこそ、はないちもんめなのかなと。顔の見えない悪をバンバン暴いてほしいと思います。
また、歌詞とストーリーの連動性の高さには脱帽です。
戦国時代から続くスパイ組織「ツキカゲ」にある特技を見初められスカウトされ加入した、主人公の源モモ。彼女は憧れの先輩 半蔵門雪と師弟関係を結び、スパイの技術を受け継ぐことになります。またツキカゲのメンバーはただのスパイではなく、特製スパイスを摂取することで一時的な能力向上が可能という設定も。
この設定が、歌詞に盛りに盛り込まれているので、ぜひ耳を澄ませて聴いてみてください。アニメの内容をこうもわかりやすく解説してくれているアニメも最近では珍しいと思いますよ。
最初は全くみる予定なかったんですよ、リリスパ。でも毎週この曲を聴きたいがためにアニメの視聴をはじめたら、ストーリーにもめちゃくちゃハマってしまってますし、なんなら振り付けも覚えました。
「Hide & Seek」ツキカゲ /『RELEASE THE SPYCE』
ちなみにリリスパ、エンディングも名曲です。
大好きな街とそこで暮らす人を守りたいと願い警察官になることを夢見るモモ。しかし、強くない自分に自信が持てないでいました。そんな彼女に、のちの師匠である雪が「積み上げた努力とその成果が自信につながる」と伝えます。これをきっかけに、モモは「街と人を守る」という夢への第一歩を踏み出せたのです。
師匠からスパイのあれこれを受け継ぐ師弟関係システムや、一丸となって敵に立ち向かうツキカゲメンバーの姿を見たモモはきっと、ひとりで強くなろうとしなくていいんだと気づけるんじゃないかなと。
そしてそれは視聴者に対するメッセージでもあるんじゃないかなとも思うんです。信頼できる人たちがいることの心強さや幸せが、このエンディングテーマに詰まっていると私は感じています。
毎週、オープンエンドも含めて全力で楽しめるリリスパ。きっとコール&レスポンス方式で楽しめるので、もし私とカラオケに行く予定ができたという方は、覚えてきてください。
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」公式サイト:https://releasethespyce.jp/
主題歌を制するものが、アニメを制す
なんて、大げさなことを言うつもりはありません。名作バスケマンガのセリフをもじって見出しにしたことを、心からお詫び申し上げます。
しかし!「このアニメに、この主題歌あり!」というドンピシャ感は、そのアニメを深く愛するきっかけになると思っています。
主題歌まで聴いていないという方は、ぜひ一度じっくり聴いてみてはいかがでしょうか?また普段ほとんどアニメをみないという方は、気になる楽曲があったら作品にもぜひ手を伸ばしてみてください。普段の趣味とは違う趣味が、もしかしたらいい息抜きになるかもしれませんよ~。